ＤＤＣ ガンダムＷ増補版に「Ｇ−ＵＮＩＴ」

アスキーメディアワークスさんから電撃ホビーブックスの新刊
「新機動戦記ガンダムW 電撃データコレクション[増補改訂版]」が
発売されました。

http://hobby.dengeki.com/books/1202gundamw.html#

シリーズ当初に発刊された「ガンダムＷ」のデータ追加、改訂版です。
主な追加要素は「Ｇ−ＵＮＩＴ」と「エンドレスワルツ」。

今回の「Ｇ−ＵＮＩＴ」の追加にあたり
サンライズさん、電撃ホビーマガジン編集部からの依頼で
描き下ろしイラストと　資料の提供・監修をさせていただきました。
（上記の電撃ホビーサイトのリンクから少し見られます☆）



（まだ手に入りやすいかも？Ｇレジェンドコミックス版）


「新機動戦記ガンダムＷ　ＤＵＡＬ　ＳＴＯＲＹ　　Ｇ−ＵＮＩＴ」は
ガンダムＷ外伝として　バンダイ、サンライズ企画のもと
1997年にコミックボンボン誌上でコミックス連載した作品です。
メインメカデザインはビークラフト。
ストーリーとキャラ設定　そしてマンガ作画は私が担当させていただきました。


ガンダムＷのテレビシリーズの同時期進行ストーリーですが
本編の少年達は直接的には関わりません。
（関わっちゃダメというサンライズさんからのお達しが（笑））
なので　舞台をＬ−５コロニー群の外れの工業都市衛星に設定して
秘密開発中の新型ＭＳをめぐる戦い・・・そして「抹消」という流れに
・・・その制約の中で面白い話を作るのに
結構　苦労しました（苦笑）。
同時期に「バトルフィールド・オブ・パシフィスト」もあったので
作業的にも限界でした(^^;)。


コミックボンボンという児童誌の連載だったので
ガンダムＷ的な「クール」な部分より
少年マンガ的な「ホット」な部分を強調して
「楽しいマンガ作品」に割り切れたのが良かったです。

なので　アディン・バーネットの髪型は
ウイングキャラよりも　ガンダムＸのガロードを意識してます。
読者のお便りに「ガロードの髪型が好きです」というのがあったので
「じゃあ、そっち方向に！」と言う感じでデザインしました（笑）。


ＯＺプライズ「スターダストナイツ」も
先に改造リーオーのデザインを考えたので
それに乗るパイロットを当てはめた感じです。
（ＬＥＯ−Ｒは最初は女性パイロットでデザインしてた。）
ＬＥＯ−Ｓはマントを、ＬＥＯ−Ｒはエアリーズの足、
ＬＥＯ−Ｎはトラゴスの足・・・とかリアル設定よりも
見た目の判りやすさ優先で描いてます☆


ハイドラガンダムに乗るラスボス「ヴァルダー・ファーキル」の
イメージがつかめなくて悩んで担当さんに相談したら
（手塚先生番もしていたベテラン担当さん）
「この前、あまり有名じゃない西部劇映画を見てね。
　そこに出てきてた悪役がそれはもう悪い奴で・・・・」
ーという話をしてくれて・・・
そうしたらヴァルダーのイメージがドンドン湧いてきて…
良い（悪者だけど（笑））キャラが出来たことよりも
ベテラン漫画編集さんの力に感動したものです。





後半の主人公ガンダム乗り換えをやりたくて
バンダイさんに　上の様なラフを描いて見せて
「可変ガンダムを登場させたいんですけど」と相談したら
「こちらでもちょうど用意して来たんですよ！」と
カバンの中から出てきたのが描きたてホヤホヤの　ガンダムグリープ！
なんというタイミング！！
第一印象「悪役っぽいな」と思ったのですが（笑）、
むしろそれがデスサイズ風で強そうに見えて
かなりうまく作品にハマりました☆
岩を砕いてグリープが登場するシーンは自分でもお気に入りです！

そして、ラストバトルに「やっぱ銃と盾が欲しいなぁ」と思っていたら
ビークラフトさんから　銃と　機種が盾になる　設定画が送られて来てと・・・
上手い具合にシンクロしていて　これも驚き！
良い感じにガンダムっぽい展開が出来たのも
関わってくれたみなさんの　おかげでした(^^)。



そんな１０数年の時を経て　初めて公開される設定の数々。
ガンダムＥＸＡでも登場した　あの２形態もカラーで掲載してます！
当時の読者さんも　新しく興味を持ってくれたみなさんも
この「ガンダムＷ　増補改訂版」を楽しんでもらえればうれしいです☆


描き下ろしイラストを描いていて
「ジェミナスもアスクレプオスもカッコ良いじゃん！」と（笑）。
当時のキットもとても出来が良かったけど
今の技術で再設計されると良いなぁ〜　なんて夢をみてます（笑）。

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